2023年度の部署方針は、次の2つです。
- 相手を尊重し、思いやりを持って、業務を遂行する
- 一人一人が常に考え、スキルアップや改善につなげる
以下にこれらの方針の趣旨等を述べていきます。
① 相手を尊重し、思いやりを持って、業務を遂行する
方針に挙げた理由
仕事は組織が協力して行うものです。
組織が最高のパフォーマンスで仕事を遂行するには、みんなの協力が必要ですし、時には互いの都合を調整するための話し合いが必要になります。
どれだけ個々人の能力が優秀でも、向かう方向がバラバラであったり、個人の都合を優先しすぎて足の引っ張り合いをしていたら、最高のパフォーマンスは発揮できないのは明らかです。
なので、気兼ねなく話しかけられるような対人関係を保っていくことが大切です。それでは、その基礎は何でしょうか?
私は、相手を「尊重し」、「思いやる」ことだと考えます。
相手を尊重し、思いやることで、その人と信頼関係が生まれ、スムーズな対話や協力が得られます。
そうすれば、今抱えている問題の多くは、自然と解決に向かっていくと思います。
なぜなら、信頼関係が構築された組織では、自主性の高い行動が生まれ、そしてきっと良いアイデアが生まれるからです。
何から始めたらいい?
「相手を尊重し、思いやる」ことを心の中で思っていても、それが相手に伝わらなければ、効果はないし、全く意味がありません。
なので、思っているだけでなくて、実際に自らの言葉や行動を変えることから始めなければなりません。
例えば、以下のようなことです。今日から1つでも実践してみてはいかがでしょう?
- 何かしてもらったら、「ありがとう」を言う。(いつも感謝する)
- だれにでも「さん」付けする。
- いつでもあいさつをする。
- 小さなことでも、いつも褒める。
- いつも笑顔で話す。
- 相手の話を否定しない。
大事な心構え
最後に、大事な心構えを2つほど挙げます。
- 「相手がしたら、自分もする。」ではなく、まずは自分から。
- 自分がしたからといって、その返答(見返り)を期待しない。
相手のある事柄は、なかなか思い通りにはいかないものです。その中で何かを変えようとした場合、まずは自分のすることにフォーカスするのが大事だと思います。
小さなことからでもよいので、相手を尊重する気持ちを形として伝えていきましょう。
② 一人一人が常に考え、スキルアップや改善に繋げる
方針に挙げた理由
第1の方針は、複数人(集団)に関するものでした。第2の方針は、個人に関するものです。
個々人がレベルアップすれば、当然組織のレベルもそれに合わせて引き上げられ、組織の目標や個人の目標を達成する可能性が高くなります。
それに、レベルアップしたことを実感できると、達成感があり、やってよかったと感じられるはずです。
このようなことから、「常に考える」ことを実践してほしいと思います。
『常に考える』とは
単に与えられた仕事をこなすだけでは、「常に考える」状態にはなりません。
与えられた仕事を自分事に捉え、問題意識を持って、その仕事に向き合うことが重要です。
何のためにこの仕事(作業)をするのか、なぜこのような手順でするのか、もっとやりやすい方法があるのではないかなど、ちょっと意識してみてください。
何かやりたいことはありませんか?
前項では問題意識を持つことを述べましたが、別の角度から「常に考える」こともできます。
それは、「何かやりたいこと」を持つことです。目標を立て、それに向かって試行錯誤することもよいと思います。
「自分がしたい!」と思ったことであれば、どんどん行動に移せて、より良い結果が得られるかもしれません。
ここで、重要なことを1つ述べます。
「そのやりたいことを紙に書いて、いつも目に付く場所に貼っておく」ということです。
人間はすぐに忘れてしまう生き物です。
例えば、正月に今年の抱負を決めたとして、年末にそれを覚えている人はどれくらいいるでしょうか?
それくらいすぐに忘れてしまいます。だから、忘れないようにすることが重要になるというわけです。
いつもやりたいことが頭の片隅にあると、それを達成しようと無意識的に頭が働くので、やりたいことが達成しやすくなるはずです。
ちなみに、やりたいことを電子媒体に記録して、いつもそれを見れるようにするのもよいと思います。
プラスα
最後に、「常に考える」を「スキルアップや改善」に繋げるためのヒントを2つ挙げます。
- 常にメモを取れる状態にする。
- 考えることを予め決めて、隙間時間にそれについて考える。
「やりたいこと」が頭の中にあると、無意識的に頭はそのことについて考えています。だから、急に良いアイデアが浮かんだりします。それを見逃さないために、いつもメモを取れるようにしましょう。
それと、隙間時間は有効に使いたいものです。隙間時間は急にできたりするものなので、普段から考えることを決めておきましょう。そうすれば、隙間時間を有効に活用できるようになります。